プラチナはどんな素材?

指輪を手作りする際に、使われるプラチナを知らないという方はさすがにいらっしゃらないでしょう。
でも具体的にプラチナがどういう素材かについては、意外と知られていません。
そこで素敵な指輪を手作りするためにも、プラチナそのものについて取り上げます。

プラチナとは金属の一種で、銀色をしています。
見た目はシルバーとよく似ていますが、全く違う素材です。
プラチナの特徴は、強さにあります。
融点(物が溶ける温度)が1772℃と高温で、火を当てても溶けることはありません。
プラチナの産地は南アフリカですが、日本でもプラチナが採れることが判明しています。
しかし量は南アフリカには足元にも及ばず、微々たるものです。
プラチナは指輪の素材だけでなく、携帯電話やハードディスクなどにも使われています。

プラチナを指輪の素材として使うにあたり、注目したいのが「pt900」や「pt950」の表記です。
ptはプラチナのことで、後ろについている数字はプラチナの純度を示しています。
「pt900」と記されているのなら、「プラチナ純度90%」という意味になります。
指輪の素材として多く使われているのが、pt900です。
加工しやすいのが特徴で、手作りの素材によく使われています。
一流ブランドが利用している素材は、pt950です。
pt900と比べるとプラチナ純度は高くなっていますが、見た目はほとんど変わりません。
指輪を手作りする際には、pt900で十分でしょう。

ちなみにプラチナは日本語で、白金(はっきん)と記します。
「金」という文字が含まれているので、ゴールドの一種と思われるかもしれません。
確かに「ホワイトゴールド」という素材があり、見た目はプラチナとほとんど同じです。
しかしプラチナとホワイトゴールドは、全くの別物です。
ホワイトゴールドは、ゴールドを加工した素材です。
一方プラチナは無加工の素材です。
「プラチナが無加工」というのは些か言い過ぎで、少し加工はされています。
でも素材そのものの色を変えるほどではなく、元の素材が活かされています。